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中島みゆき

急に冷え込んだ今日このごろ,皆様いかがお過ごしでしょうか.

秋永です.


突然ですが皆様,ドラマは御覧になるでしょうか? 私はあまり観た覚えがありません.

ですが,主題歌が中島みゆきなのでフジ月9ドラマである『PICU 小児集中治療室』を毎週観てます.みゆき目当てでしたが内容自体も良いドラマでお勧めです.



ということで今回から中島みゆきのアルバムを順に,特に好きな一節,簡単な解説,個人的点数をつけていきます.点数は100点以上です(中島みゆきが100点未満をとることはありえないので)




1.『私の声が聞こえますか』


――まわるまわるよ 時代はまわる――



記念すべきファーストアルバム.

一曲目「あぶな坂」は記念碑的曲であり,多くの人が中島みゆきに抱いているイメージと近しい.内容はかなり抽象的.

有名曲として「アザミ嬢のララバイ」「時代」が収録されている.そういえば中島みゆきは「時代」を18歳の時に書いたらしいです.人生二週目なんですかね.


点数:150点





2.『みんな去ってしまった』


――春夏秋は冬を待つ季節――



全体的に気だるさを感じるような曲が多い.正直ちょっと地味なアルバム.

叙述トリックが面白い「流浪の詩」.振られたであろう男が未練たらしく失恋を引きずっている「冬を待つ季節」,振ったが非情になりきれない男の「夜風の中から」の対照的な2曲.夜中に酒を飲みながら聴くとしみる「忘れられるものならば」あたりが好きですね.


点数:140点






3.『あ・り・が・と・う』


――時は流れて 時は流れて そして あたしは 変わってしまった――



これは名盤です.美しく透明で悲しい「遍路」を一曲目とし,「店の名はライフ」,「女なんてものに」,「ホームにて」,「時は流れて」と名曲が収録されている.「遍路」は現代文の問題にしたいぐらい素晴らしい歌詞.行きつけの店が潰れた経験がありませんか? あるならば「店の名はライフ」は聴いてほしいですね.変わってしまった男性に幻滅し嘆く「女なんてものに」は確かにこんな人いたなってなるんじゃないでしょうか.「ホームにて」は数々の芸能人に愛されたらしい.地元を離れた人には特に響くのだと思います. 最後の一節があまりに見事な「時は流れて」


点数:150点



4.『愛していると云ってくれ』


――こんなことなら あいつを捨てなきゃよかったと 最後の最後に あんたに思われたい――



歌ではなく語りである「元気ですか」から始まる初期の圧倒的な名盤.その静かな語りから「怜子」「わかれうた」と続く流れは圧巻.「わかれうた」ばかり有名だがこの3曲はセットで解釈するべきものかもしれない.そういえば高校時代,失恋した友人とカラオケに行き「わかれうた」を歌い怒られたことがありました.遍路と同じく現代文の問題にしたいぐらい素晴らしい歌詞の「化粧」.“流れるな涙”に傍線を引き問題にしたい.変わってしまった(変わらざるを得なかった)ミュージシャンを歌う「おまえの家」.おそらく多くの人がこれで“シュプレヒコール”を知った「世情」


点数:160点



5.『親愛なる者へ』


――ふり返れ 歩きだせ 忘れられない罪ならば くり返す その前に 明日は少し ましになれ――



なんといっても「タクシードライバー」と「狼になりたい」,この2曲が良い.どこでも良いんですが外で飲んだ後に「タクシードライバー」を聴くと無条件で泣けます.「泥海の中から」からシームレスに「信じ難いもの」に繋がるわけですが,単曲で聴くか続き物として聴くかで解釈がガラッと変わり面白い.“いつか時が経てば忘れられるあんたなんか”と何度も繰り返すことで忘れられないことを示している「根雪」.くたびれた社会人の「狼になりたい」


点数:150点



では,また次回6枚目のアルバムから始めさせていただきたいと思います.

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