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誤食/中毒

病院の塗装が終わりとても綺麗になりました。




2022年の10月からスタートしたりんくうの夜間救急ですが、やはり誤食/中毒の患者さんがとても多いです。


そこで今回は誤食/中毒について簡単ですがお話ししようと思います。



①チョコレート/カフェイン

 中毒源:メチルキサンチン類(カフェイン、テオブロミンなど)

     例:チョコレート、コーヒー、お茶、カフェイン入り炭酸飲料 etc

中毒症状:消化器症状(嘔吐、下痢)、異常興奮

      心血管系症状(頻脈、不整脈)

      神経症状(発作、意識障害)


②ネギ類(ネギ/ニンニク)

 中毒源:ネギやニンニクなどの摂取

 中毒症状:貧血(赤血球が壊される事による)


③ブドウ/レーズン

 中毒源:中毒原因不明

     例:ブドウ/レーズンなどの摂取

 中毒症状:急性腎不全

      ✳︎数粒でも症状が発現することもある!


④タバコ

 中毒源:ニコチン

 中毒症状:消化器症状(嘔吐、下痢)

      神経症状(発作、昏睡、震え)

      ✳︎ニコチンは水溶性のため、誤食後飲水などにより吸収が促進され症状が悪化する。


⑤解熱鎮痛剤

 中毒源:アセトアミノフェン、イブプロフェン

     例:頭痛薬(バファ○ン、○ブ)など

 中毒症状:イブプロフェン 消化器症状(嘔吐)、胃潰瘍

              急性腎不全

              発作

      アセトアミノフェン:犬;消化器症状(嘔吐)、肝障害

                猫;消化器症状(嘔吐)、貧血、チアノーゼ


⑥キシリトール

 中毒源:キシリトール

     例:ガム(キシリトール入り)、デンタル製品(歯磨きペーストなど)、お菓子

 中毒症状:低血糖(痙攣、ふらつき、よだれ)

      肝障害(血液凝固異常、黄疸)


⑦植物

 中毒源:ユリ、シャクナゲ、セイヨウキョウチクトウ、ソテツetc

中毒症状:摂取した植物種によって異なる。

      ✳︎誤食が疑われる場合は、植物種を獣医師に伝えてください。


⑧人の飲んでいるお薬

 中毒源:血圧の薬、睡眠導入剤、アレルギーの薬etc

中毒症状:摂取した薬物により症状は異なる。

      ✳︎誤食が疑われる場合は、獣医師に薬品名と摂取量などを伝えてください。

       (可能なら、残った薬を持参して下さい)


中毒物質の中には解毒剤がない場合もありますが、適切な対症療法を早期に受けることで症状を緩和することが期待されるため、必ず動物病院に相談するようお願いします。



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