退職のご挨拶
退職のご挨拶
まつおか動物病院に通院されている皆様、また、これまでにまつおか動物病院に来院された皆様、大変お世話になりました。私、松岡は一身上の都合で7月末で退職することになりました。
私が小動物臨床に携わって30年、阪南市で開業して25年になりました。その間に小動物臨床は目覚ましい発展を続けています。ちょうど私が就職した頃は超音波検査機器が動物病院に導入され始めた頃でしたが、今や超音波検査機器のない動物病院はほぼなくなり、CT装置も個人病院で設置されている病院も多くなり、MRI装置も大きな病院では設置されています。
それに伴い、様々な先進治療も行われており、東京や、三重でしか行われていなかったメガボルテージによる放射線療法も大阪で受けることができ、昔は実験的な治療であった体外循環を使った心臓外科も商業ベースに乗り、大阪でも数カ所で受けられるようになっています。
日々進歩を続ける小動物臨床において、その世界で働く獣医師は常に情報を更新し、新しい技術を得る努力をし続けなければいけません。しかし、全科診療となる獣医師はあまりにも情報が多すぎて、疲弊してしまうのも事実です。
今後の小動物臨床がどのように発展していくのかはわかりませんが、ある程度の専門性を持った動物病院に分かれていくのかもしれません。まだまだこの業界は改革し、進歩していかなければいけない部分がたくさんありますが、残念ながら私にはもうその力は残っていないように思います。幸いにも私の病院には、私より優秀な若い先生がいます。
今後のまつおか動物病院は、吉田先生と駒井先生に託したいと思います。彼らは本当に獣医師としても人間としても尊敬できる先生です。まつおか動物病院、また日本の小動物臨床をさらに発展させてくれるでしょう。
最後になりますが、まつおか動物病院に来院していただいた患者の皆様。ありがとうございました。残念ながら、私が救えなかった動物たち、ごめんなさい。君たちのことを忘れることはありません。
では、またお会いできることを。

